会社経営者の保坂学です。ビッグサンダーマウンテンに乗って尿管結石が出る!? 実証研究で明らかになったその驚きの治療効果とは?
ビッグサンダーマウンテンでの実験結果
アメリカ宇宙局や軍隊での尿管結石対策のための研究が、なんとディズニーランドのビッグサンダーマウンテンにつながった⁉️ 岡山大学医学部の中尾篤典教授率いる研究チームが、実際のジェットコースター実験で尿管結石の治療に画期的な可能性を見出しました。
実験内容
2016年、ミシガン州立大学の研究者たちは、患者さんから取り出した異なる大きさの尿管結石を使って実験を行いました。ビッグサンダーマウンテンに20回も乗り込み、先頭座席では12.5%の排石率だったのに対し、最後部座席ではなんと63.9%!ジェットコースターの振動とGの力が尿管結石を効果的に排出することを実証したのです。
画期的治療法の可能性
尿管結石の激烈な痛みや手術リスクを回避する画期的な治療法が、ディズニーランドのアトラクションから見つかるかもしれません。研究者たちは、ジェットコースターによって結石を取り除くことができると主張しており、これが実用化されれば患者さんの苦しみを軽減する手段になるでしょう。
その他の斬新な治療法
ビッグサンダーマウンテン以外にも、乗馬や特殊なヨガが尿管結石に効果的との報告もあります。これらのアクティビティが尿路を揺さぶり、振動やGの力を利用して結石を動かし、排尿促進につながる可能性が示唆されています。
現代医学の新たな挑戦!ジェットコースターやヨガなど、普段の生活に潜む驚きの治療法。これからも研究は進み、尿管結石患者の希望が広がるかもしれませんね。
第六感?おしっこ感覚の謎に迫るメカノセンサーPIEZO2
「おしっこがしたい!」と感じる謎の感覚、それは第六感?メカノセンサーPIEZO2が解き明かす排尿の不思議な仕組みとは?
PIEZO2の役割と発見
アーデム・パタプティアン博士率いる研究チームが発見したPIEZO2は、身体の各臓器や組織に存在し、細胞膜の伸縮を感知して脳に信号を伝える重要なセンサータンパク質です。
PIEZO2の機能
PIEZO2は体内の様々な臓器や組織で機能し、例えば呼吸の調整や血圧の感知、皮膚の触覚媒介など、私たちの感覚に不可欠な働きを果たしています。
知られざる膀胱の感覚
PIEZO2が欠損すると膀胱の満タン感を感知できなくなり、排尿時の筋肉制御にも異常が生じることが実験で明らかになりました。この研究から、正常な排尿にはPIEZO2が必要であることが浮き彫りになりました。
未解明な排尿の仕組み
PIEZO2がなくても排尿が行えることから、他のメカノセンサータンパク質も排尿に関与している可能性が考えられます。しかし、排尿のシステムがどのように機能しているかはまだ解明されておらず、高齢者の排尿障害治療にも新たな展望をもたらすかもしれません。
PIEZO2の発見により、排尿の神秘が一部解けた瞬間。未知なる身体の仕組みに迫り、排尿障害の治療に新たな光明が差し込む可能性が広がります。